石破茂首相の進退を巡り、自民党内の攻防が続くなか、石破氏が続投に向けた強い意欲を、最近、周辺に示していたことがわかった。石破氏は先週末、周辺に対し、「行きつくところまで行く」と語り、首相としての責務を引き続き担う考えを示した。自民党では今月28日に4時間超に及ぶ両院議員懇談会があり、8月8日には両院議員総会が開かれる見通しで、石破氏の進退や自民党の参院選敗北の責任をめぐる議論はさらに激しさを増すことになる。
尾形聡彦 Arc Times 編集長 / Toshihiko Ogata, Editor-in-Chief, Arc Times
Published at 22:30 pm on July 31st, 2025

石破首相は先週末、周辺に対し、首相の座にしがみつくつもりはないことを語る一方で、「行きつくところまで行く」と続投に向けた強い決意を示していた。
戦後80年の節目である今年8月は、6日に広島原爆の日、9日に長崎原爆の日、15日には戦後80年目の終戦記念日を迎える。20日からは横浜で第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が開かれる外交日程もある。並行して、自民党内では参院選の敗北についての総括が行われことになり、石破首相の進退をめぐる議論も過熱しそうだ。
裏金問題を引き起こした旧安倍派のほか、麻生派、旧茂木派、昨年の「ひわいダンス問題」で自民党青年局次長を辞任していた中曽根康隆議員らによる「石破おろし」には、派閥中心の旧態依然とした色合いが濃く、世論の批判も強い。8月の大手メディア各社の内閣支持率の動向も、今後の焦点になりそうだ。
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