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「次回の記者会見の開催も検討」 ジャニーズ事務所が、公開質問状に回答

ジャニーズ事務所は10日午後10時半すぎ、ジャーナリスト有志の公開質問状に回答した。回答で、同事務所は、ジャーナリスト有志が求めていた記者会見のやり直しについて、「次回の記者会見の開催も検討しております」と説明し、会見開催に向けた検討に入っていることを明らかにした。ただ、時期については言及していない。やり直し会見をめぐり、白波瀬傑・元副社長を出席させることや、日本語と英語の二か国語同時通訳の方式で世界に配信することについては、「次回の記者会見の運営にあたっての貴重なご提案であり、検討の参考にさせていただきます」と述べるにとどめた。

Johnny & Associates HQ
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Arc Times 編集部 / Arc Times editorial staff

Published at 04:10 JST on 2023/10/11

ジャニーズ事務所を巡っては、10月2日の会見で、指名「NG」リストなるものが作成され、一部の記者を極力当てないようにしていたことが明らかになっている。NGリストに挙げられている、尾形聡彦・Arc Times編集長、佐藤章・一月万冊、本間龍・一月万冊/作家、松谷創一郎・ジャーナリスト、望月衣塑子・ジャーナリストの、「ジャニーズ事務所に真の説明責任を求めるジャーナリスト有志」の5人(五十音順)が6日夜、同事務者に公開質問状を送り、10日午後3時までの回答を求めていた。

ジャニーズ事務所は10日午後10時半すぎに返信した回答で、次回の記者会見の開催を検討していることを明らかにしたうえで、「次回の記者会見を開催する際は、あらかじめ、広くメディアの皆様にお知らせいたします」と付け加えた。

公開質問状で、ジャーナリスト有志は、「今回の記者リストは、個々の記者の報道姿勢に詳しいジャニーズ事務所広報の関与がなければ、作り得ない。ジャニーズ事務所はどう関与していたのか」と質問。これに対し、同事務所は、「コンサルティング会社がメディアのリストを持ってきた」と説明したが、その前段階の個々の記者のリストアップに事務所側がどう関わっていたのかについては、言及しなかった。

また、ジャニーズ事務所関係者が記者会見について「ガス抜きの場」と表現していたことがテレビ朝日で報じられていたことについては、同事務所は「『ジャニーズ関係者』が誰なのか判明しておらず、発言も確認できていない」とした。

一方、会見を仕切ったFTIコンサルティングが「人権への配慮のため」に、NGリストを作ったと日本テレビで報じられていたことについては、ジャニーズ事務所は「同社の担当者が弊社に断りなく不用意な発言を行ったとのことだった」として、FTI関係者による発言を認めた。また、FTIの米国本社が、「資料の外部流出等の事実関係に際してFTI社内および関係者の調査を行う」とも説明した。

公開質問状では、「ジャニーズ事務所にとっての人権とは、自社の経営トップの体裁を取り繕うことにしか向けられておらず、数えきれないほどの性被害者たちには向けられていないのではないか?」「ジャニーズ事務所にとっての人権の定義を教えてほしい」とも質問している。これについては、ジャニーズ事務所は回答しなかった。

◆                ◆

【ジャニーズ事務所が10日午後10時半すぎに回答した内容は以下の通り】

弊社は本年 10 月 2 日のコーポレートサイトでの開示および記者会見にて、弊社の社名変更を
伴う故ジャニー喜多川によって被害に遭われた方々への補償業務の進め方と新会社の設立の方
針、再発防止策について説明いたしました。現在、弊社では、引き続き、今後の方針に基づい
た具体的な検討を進めているところ、10 月 2 日の記者会見で東山社長からお伝えしたとおり、
そうした今後の方針の進捗にかかるご説明は、適宜、コーポレートサイトでの開示などを活用
してお知らせしていくこととしており、次回の記者会見の開催も検討しております。次回の記
者会見を開催する際は、あらかじめ、広くメディアの皆様にお知らいたします。

今回、ジャニーズ事務所に真の説明責任を求めるジャーナリスト有志から頂きました公開質問
状に記載されている 1,4,5 に関しましては、弊社の次回の記者会見の運営にあたっての貴重
なご提案であり、検討の参考にさせていただきます。誠にありがとうございます。

以下、ご質問に対して回答申し上げます。

2、今回の記者リストは、個々の記者の報道姿勢に詳しいジャニーズ事務所広報の関与がなけ
れば、作り得ないものです。ジャニーズ事務所がどう関与していたのかを、誠実にお答えくだ
さい。

→10 月 5 日開示の「弊社記者会見に関する一部報道について」、10 月 7 日開示の「弊社に関
する一部インターネット記事について」及び本日開示した「NG リストの外部流出事案に関す
る事実調査について」の通り、今回流出したと言われている資料は、弊社は誰も作成に関与し
ておりません。弊社は、会見前々日に本件について会見を委託した FTI コンサルティングと打
ち合わせをした際に、コンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこに
NG と言う文字があったので、会議に出席していた井ノ原が「これどういう意味ですか?絶対
当てないとダメですよ」と指摘したところ、コンサルティング会社は「では当てるようにしま
す」と回答しており、そのやりとりをその場にいた役員全員が確認しております。

3、今回のリスト発覚後の、昨夜のテレビ朝日の報道ステーションでは、ジャニーズ事務所関
係者の話として、記者会見を「ガス抜きの場」と表現していたことが明らかになりました。ま
た、昨夜の日本テレビの news zero では、FTI コンサルティング関係者が、リストを作った理
由について、「人権に配慮した運営をするため」との趣旨の話をし、同様の「人権への配慮」
という発言はジャニーズ事務所から指示であったことも明かされていました。ジャニーズ事務
所にとって、世界史に残るジャニー喜多川氏の性加害をめぐる記者会見の場は、未だに「ガス
抜き」なのでしょうか? ジャニーズ事務所は、この巨大な性加害問題そのものをどう考えて
いるのでしょうか。

また FTI 関係者の発言は、私たちが人権に配慮していないかのごとく、この期に及んで中傷を
続けるものです。ジャニーズ事務所は、委託先の FTI のこうした中傷発言を直ちにやめさせて
ください。私たちは、膨大な被害者たちの人権のため、ジャニーズ事務所に説明責任を求める
質問をしようとしていたのであり、人権に配慮していないのはジャニーズ事務所や FTI の方で
す。ジャニーズ事務所にとっての人権の定義を教えてください。ジャニーズ事務所にとっての
人権とは、自社の経営トップの体裁を取り繕うことにしか向けられておらず、数えきれないほ
どの性被害者たちには向けられていないのではないしょうか。明確にお答えください。

→このご質問でいただいたとおり、10 月 5 日付けの昨夜のテレビ朝日の報道ステーションにお
ける「ジャニーズ事務所関係者の話として、記者会見を『ガス抜きの場』と表現していた」と
の報道に接し、弊社としても事実関係を確認しておりますが、テレビ朝日から取材を受けたと
される「ジャニーズ関係者」が誰なのか判明しておらず、また、かかる発言があったことも確
認できていません。

また同日の日本テレビの news zero における FTI コンサルティングの関係者とされる発言内容
は、FTI コンサルティングに確認したところ、同社の担当者が弊社に断りなく不用意な発言を
行ったものとのことでありました。なお、FTI コンサルティングからは、FTI 米国本社として
も本件に係る資料の外部流出等の事実関係に関して FTI 社内および関係者の調査を行うとのこ
とです。

弊社は被害者の方の保護及び救済に全力で取り組んでおりますので、何卒御理解・御協力を賜
りますようにお願い申し上げます。

以上

 

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